ピーナツの原産地はフラジルで、北アメリ カ、フランス、中国に渡り、十八世紀ごろ日本に入ったと伝えられています。しかし、それはほとんど普及されず、今日、広く栽培さ れているのは明治の初期から始まったものです。 全国的には明治七年に内務省がアメリカから各種のピーナツを輸入し、各地で試作させたことから広まりました。今では、千葉、茨城 、埼玉、栃木、神奈川、静岡、九州などに 多く栽培されております。 | ピーナツは26パーセントがたんばく質でこれは大抵の肉や非加工乳、チーズよりも高い 含有率であり、ニアシン、サイアミンなどのビタミンB類や、人間の栄養に不可欠な無機質13種類のうち11種頼までが含まれています。 ピーナツの栄養価は1グラム当たり5.4カロリーで、約500グラムの煎りピーナツのカロリーはハンバーガーなら1キロ、非加工乳なら4リットル、中型鶏卵なら36個に匹敵し、30グラムのピーナツバターは、水泳20分間、または歩行45分間に必要なエネルギーを供給します。また、カロリーは高いのにコレステロールは少なく、ピーナツの油脂は80パーセント不飽和の脂肪で低コレステロール食として理想的です。 | ピーナツの種をまくのは五月頃、約一ヶ月半たつと黄色い蝶形の花が開きます。主として自花受精をし、花が落ちると子房の柄がぐんぐん下向きにのびて地の中へ入り、地中で子房が発育し繭のような形のさやができて、その中に、2〜3粒位の実を結びます。 ちょうど落ちた花から生まれるように地の中で豆ができるところから「落花生」の名がつけられました。 |